心のタスクマネージャー――不安でいっぱいの頭に、余白をつくる

パソコンの不調から気づいた、リバウンドメンタリティーの話

パソコンが重い。もしかして私の頭も?

最近、パソコンの動作が遅くなり、ちょっとした作業にも時間がかかるようになりました。

そこでWindowsの「タスクマネージャー」を開いてみると、メモリ使用率がなんと90〜98%!

これでは動きが遅くなるのも無理はありません。

不要なアプリを終了し、使っていないアプリを削除。自動起動するアプリも整理しました。

すると、メモリの使用率が下がり、パソコンの反応も改善しました。

その時、ふと思ったのです。

「これって、人間の心にも似たことが起きているんじゃないか?」

心にもタスクマネージャーがあったら

パソコンには、情報を処理するCPUと、作業中の情報を一時的に置いておくメモリがあります。

そして、何がどれくらい使われているかを確認できるのがタスクマネージャーです。

人間にも、情報を一時的に覚えながら考える「ワーキングメモリ」という働きがあります。

例えば、サッカーでミスをした直後。

「またミスした」
「監督に怒られるかも」
「次も失敗したらどうしよう」

こんな言葉が頭の中を駆け巡ることがあります。

不安や心配事に注意が向き続けると、目の前のプレーに集中しにくくなることがあります。

まるで、使っていないアプリが裏で動き続け、パソコンの作業を重くしているようです。

もちろん、脳とパソコンの仕組みは同じではありません。これは、心の状態を理解するための私なりの比喩です。

でも、なかなか面白い共通点だと思いませんか。

NOTICE|心のタスクマネージャーを開く

リバウンドメンタリティーの第一歩は、NOTICE(気づく)です。

自分の頭の中で、今どんなアプリが動いているのかを眺めてみる。

「失敗したらどうしよう」
「人からどう思われるだろう」
「もっと頑張らなければ」

そんな思い込みや心配事に気づくことです。

心のコップでいえば、今どのくらい不安の水が入っているのかを確かめること。

大切なのは、不安を悪者にしないことです。

まずは、自分の状態を知る。

心のタスクマネージャーを開いてみるのです。

RETURN|呼吸を整え、今に戻る

パソコンなら、不要なアプリを終了できます。

でも、人間の不安は、クリック一つで消せません。

残念ながら、心には「タスクの終了」ボタンがないようです。

そこで役立つのが、呼吸です。

ゆっくり息を吐く。姿勢を整える。そして、目の前に注意を戻してみる。

呼吸を調整することは、緊張を和らげる一つのきっかけになります。

不安を無理に消す必要はありません。

「今は考えなくてもいい心配があるな」と気づき、少し距離を取る。

そして、今できることに戻る。

これがRETURN(戻る)です。

REBOUND|生まれた余白で選び直す

自分の状態に気づき、注意を今に戻せたら、次の行動を選びます。

ミスを引きずるのではなく、次の守備に集中する。

周囲の評価を気にし続けるのではなく、目の前の仲間に声をかける。

これがREBOUND(選び直す)です。

私自身、散歩をしている時に、ふと新しいアイデアが浮かぶことがあります。

机に向かって一生懸命考えている時より、歩いている時の方が発想が広がることもあるのです。

もしかしたら、日常の心配事から少し離れ、考える余白が生まれているのかもしれません。

もちろん、散歩をすれば必ず良いアイデアが出るわけではありませんが。

心が重くなったら

パソコンが重くなった時、私はつい性能のせいにしていました。

でも、原因は裏で動いていたたくさんのアプリでした。

人間も同じように、能力が足りないのではなく、心配事に注意を取られすぎている時があるのかもしれません。

リバウンドメンタリティーとは、崩れない力ではなく、崩れても戻る力です。

心が重くなったら、もっと頑張る前に、まず自分の状態を見つめてみる。

心が重くなったら、まず自分のタスクマネージャーを開いてみよう。

今、あなたの心の中では、どんなアプリが動いていますか?

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