個人セッションをしていると、時々こんな話になる。
「もっと成長したい」
「もっと上に行きたい」
「理想の自分に近づきたい」
とても大切な思いだと思う。
でも、その一方で、
「あれ、自分らしさって何だったっけ」
と分からなくなることがある。
高い目標がある。
憧れる人もいる。
成功している人の考え方も学んでいる。
でも、そこに近づこうとするほど、
「もっとこうならなきゃ」
「あの人みたいにならなきゃ」
「今の自分ではダメだ」
となってしまうことがある。
これは、スポーツ選手だけではないと思う。
仕事でもある。
子育てでもある。
発信でもある。
私もあります。
誰かのすごい文章を読むと、すぐ影響される。
そして気づくと、自分の言葉が少し迷子になっている。(笑)
学ぶことは大事。
でも、真似しすぎると、自分がどこにいるのか分からなくなる。
そんな時に大事なのが、まず気づくこと。
「ああ、今ちょっと焦っているな」
「ああ、今比べているな」
「ああ、今の自分を否定し始めているな」
これが NOTICE。
気づくとは、自分を責めることではない。
今の状態を、いったんそのまま見ることだと思う。
そして、もう一つ問いを置く。
今の自分は、リソースフルだろうか。
それとも、アンリソースフルだろうか。
アンリソースフルな時は、視野が狭くなる。
身体も少し固くなる。
頭の中の作業スペースも狭くなる。
だから、自分らしい判断がしにくくなる。
理想を追いかけているはずなのに、なぜか苦しくなる時は、たぶんこの状態に入っている。
では、そこからどう戻るか。
深呼吸する。
姿勢を整える。
少し視線を上げる。
そして、自分に問い直す。
今、自分がコントロールできることは何か。
これが RETURN。
理想の誰かになろうとするのではなく、今の自分ができることに戻る。
今日の練習で試すこと。
目の前の人の話を丁寧に聴くこと。
一つメモを書くこと。
部屋を整えること。
自分の良さを一つ使うこと。
小さくていい。
コントロールできることに戻ると、心はリソースフルになる。
見えるものが増える。
選択肢が増える。
身体も動きやすくなる。
自分らしい一手が選びやすくなる。
リバウンドメンタリティーとは、ミスした後に切り替える力だけではない。
理想が高すぎて苦しくなった時。
完璧を求めすぎて、自分を責め始めた時。
誰かになろうとして、自分らしさを見失いかけた時。
そこから、今の自分に気づき、コントロールできることへ戻る力でもある。
理想は、自分を責めるためにあるのではない。
少し先を照らしてくれる灯りであればいい。
あなたは最近、理想を追いかける中で、今の自分をアンリソースフルにしていないだろうか。
そして今、自分がコントロールできる一つは何だろうか。
コメントを残す