個人セッションをしていると、仕事の中で受けた一言が、その人の心に深く残っていることがある。
外部の人からの厳しい言葉。
冷たい態度。
思っていた以上に強い反応。
表面的には、よくある仕事上のやり取りなのかもしれない。
でも、本人の中では、ただの業務連絡では終わらない。
「自分は評価されていないのではないか」
「期待に応えられていないのではないか」
「自分には価値がないのではないか」
そんなところまで、心が持っていかれることがある。
これ、弱いからではないと思う。
人は誰でも、きつい言葉を受ければ傷つく。
期待に応えられなかったと感じれば落ち込む。
相手の反応が怖くなることもある。
私だって、普通にある。
えらそうに言える立場ではない。(笑)
大切なのは、そこで無理に前向きになろうとしないことだと思う。
「気にしない方がいい」
「仕事なんだから割り切ろう」
「もっと強くならなきゃ」
そう言いたくなる時もある。
でも、心が傷ついている時に、すぐ正論をかぶせると、悲しみは体に残ったまま。
リバウンドメンタリティとは、落ち込まないことではない。
落ち込んでも戻る力である。
だから最初に必要なのは、感情をなかったことにしないこと。
悲しかった。
悔しかった。
そこを丁寧に感じる。
すると、悲しみの奥にある願いが少し見えてくる。
本当は、ちゃんと役に立ちたかった。
信頼されたかった。
期待に応えたかった。
大切に扱ってほしかった。
その願いがあるから、傷ついたのだと思う。
ただ、ここで一つ大事な線引きがある。
相手の評価と、自分の価値は同じではない。
仕事の中で足りない点を指摘されることはある。
相手の期待に応えられないこともある。
厳しいフィードバックを受けることもある。
でも、それで自分の存在価値までなくなるわけではない。
期待に応えられなかったことと、自分の価値は違う。
どこまでが自分の責任なのか。
どこからは相手の課題なのか。
その線引きを持つことも、自分に戻るためには大切なのだと思う。
そして、傷ついた時ほど、安心の水を少しずつ増やしたい。
散歩する。
信頼できる人に話を聴いてもらう。
部屋を整える。
できたことを書く。
自分に価値がある証拠を集める。
大げさなことでなくていい。
心が不安の水でいっぱいになった時に、安心の水を一滴ずつ戻していく。
そうやって人は、少しずつ自分に戻っていく。
崩れない人になる必要はない。
人の言葉で傷つくこともある。
期待に応えようとして、応えられないこともある。
でも、そこから戻ってこられればいい。
厳しい言葉を受けた時、あなたは自分の価値までなかったことにしてないだろうか。
相手の評価と自分の価値を、少しだけ切り離してみる。
そこから、自分に戻る道が始まるのかもしれない。
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