なぜ人間性が大事なのか

〜見えないものを、どう育てるか〜

理由はシンプルです。
方向が決まっていないと、努力がブレるからです。

・その場の感情で動く
・周りの評価で決める
・結果だけで判断する

これでは、コンパスを持たずに山を登っているような状態です。

一方で、

「自分はこういう人でありたい」

という軸があると、迷ったときに戻る場所ができます。


人間性を“見える化する”

ここからが今回の本題です。

人間性は大事です。
これは多くの人が感じていることだと思います。

ただ一方で、

見えないものは、育ちにくい

という側面もあります。

そこで今、現場で取り組もうとしているのが、
人間性をできるだけ具体的な項目に分けて、
自分で振り返れる形にすることです。


例えば、こんな整理をしています。

【基盤(生活習慣・土台)】
・自分から挨拶をしているか
・時間や約束を守れているか
・自分やチームの環境を整えているか

【姿勢(マインド・自己変革)】
・うまくいかない時に人のせいにせず、自分にできることを考えているか
・失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしているか
・相手の話やアドバイスを素直に聴けているか

【関係性(チームへの関わり)】
・自分からチームや仲間のための行動をしているか
・必要な報告・連絡・相談ができているか
・相手の立場を考えた言動ができているか

【振り返り】
・自分の行動や取り組みを振り返る時間を持っているか


これをシンプルに5段階で自己評価していく。

そして、
・学年ごとの平均を見る
・定期的に変化を追う

そうすることで、

「このチームは何が強みなのか」
「どこに課題があるのか」

が少しずつ見えてきます。


成長を“見える形”にする

この取り組みの価値は、

勝敗だけではなく、
人としての成長を可視化できること

にあります。

高校1年生のときにはできていなかったことが、
3年生になったときにどう変わっているのか。

そこに、そのチームの文化が現れます。


そして、やってみて思ったこと

実際にこの項目をつくってみて、
すぐに気づいたことがあります。

一番矢印が向いたのは、

自分でした。


ちゃんと挨拶できているのか。
時間を守れているのか。
場を整えているのか。
うまくいかないときに人のせいにしていないか。
チャレンジしているのか。
相手の話を最後まで聴けているのか。

書けば書くほど、

「あれ、これ全部自分に返ってくるな」

と。


こういうものをつくると、
「見本を見せなきゃ」と思うのですが、

実際は、

完璧な見本になるというよりも、
自分も整っていく過程にいる

という方が近いのかもしれません。


最後に

山登りで一番大事なのは方向です。

部活動で一番大事なのも、

「どういう人でありたいか」

です。

うまくやる方法だけでなく、
あり方というコンパスを持つこと。

そしてそれを、見える形にしていくこと。

それが、人間性を育てる第一歩になると考えています。


読んでくれた選手へ

もし今、

「自分はどんな人でいたいか」

この問いに答えられるなら、
それはすでにコンパスを持っています。

もしまだ答えが出ていなくても大丈夫です。

考え続けること自体が、
成長です。

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