スマホ3時間が、選手のメンタルを静かに削っている話

最近、こんな選手が増えたと感じることはありませんか。

  • 集中が長く続かない
  • ミスをすると切り替えに時間がかかる
  • ちょっとしたことで不安になる

すると、つい
「メンタルが弱い」
「気持ちの問題だ」
と片づけてしまいがちです。

でも、現場で多くの選手と関わってきて、
僕は少し違う見方をするようになりました。

それ、本当にメンタルの問題でしょうか?


アンリソースフルな選手に共通する「スマホ3時間」

中高生・大学生を対象にしたアンケートや個人セッションの中で、
はっきり見えてきた傾向があります。

心が不安定(アンリソースフル)な状態にある選手の約6割が、
スマホを1日3時間以上使っている
という事実です。

3時間というと、
「まあ普通じゃないですか?」
と思うかもしれません。

でも、これを年間に換算するとどうでしょう。

  • 1日3時間 × 365日
  • 約1,000時間
  • 日数にすると約40日以上

1年のうち、1か月以上をスマホに使っている計算になります。

大事なのは、
「スマホを使っていること」自体が悪い、という話ではありません。

問題は、
ほとんどの選手が“無自覚”で使っていることです。


なぜスマホはメンタルを削るのか

スマホを見ている時間、
選手の意識はどこに向いているでしょうか。

  • 他人のプレー
  • 他人の評価
  • 他人の生活

つまり、意識がずっと**「外」に引っ張られている状態**です。

本来、スポーツで力を発揮するために必要なのは、

  • 今、この瞬間
  • 自分の感覚
  • 自分がコントロールできること

ところが、スマホを長時間・無意識に使う生活が続くと、

  • 意識は「今」から離れ
  • 比較や不安が増え
  • 他人軸が強くなる

こうして、
アンリソースフルな状態が“日常”になってしまうのです。

これは性格の問題でも、根性の問題でもありません。

生活習慣の問題です。


リソースフルな選手は何が違うのか

一方で、心が安定し、パフォーマンスも安定している
「リソースフルな選手」たちには、共通点があります。

  • スマホ使用は1時間以内が多い
  • 生活リズムが比較的整っている
  • 切り替えが早い

そして、もう一つ大きな特徴があります。

感謝を言葉にする習慣があることです。

特別なことではありません。

  • 「今日も練習できたな」
  • 「支えてくれる人がいるな」

そんな小さなことを、
きちんと意識に上げている。

メンタルが強いのではなく、
心の状態が整っているのです。


今日からできる、3つのシンプルなこと

「じゃあ、スマホを全部やめればいいんですか?」
よく聞かれます。

答えは、NOです。

完璧を目指す必要はありません。
まずは、次の3つで十分です。

① スマホを「なんとなく見ない」

見る前に一度、こう問いかけてみてください。
「今、何のために開いた?」

これだけで、無自覚な使用はかなり減ります。

② 代替行動を決めておく

スマホの代わりにやることを、あらかじめ決めておく。

  • ストレッチ
  • 呼吸
  • サッカー動画を“目的を持って”見る

ポイントは「考えないでできること」。

③ 朝と夜に「ありがとう」を言う

声に出さなくても構いません。

  • 朝:今日一日への感謝
  • 夜:一日を振り返っての感謝

これだけで、心の状態は驚くほど安定します。

まずは30日間。
それで十分です。


メンタルは才能じゃない

最後に、一番伝えたいことです。

メンタルは、生まれつきの才能ではありません。
日常の積み重ねで決まります。

スマホ3時間は、
あなたのメンタルを壊しているわけではありません。

気づかないうちに、
「整っている状態」を削っているだけ
です。

整えば、力は出る。

もし最近、
「うまくいかないな」
「気持ちが乗らないな」
と感じているなら、

まずはプレーを変える前に、
日常を少しだけ整えてみてください。

そこから、すべてが始まります。

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