成人発達理論とリバウンドメンタリティーが一本につながった日

たまたま目に入ったYouTube動画がありました。

成人発達理論について語られている動画でした。

最初は、少し気になって見始めただけでした。
でも見終わった後、自分の中で何かが一本につながった感覚がありました。

それは、リバウンドメンタリティーをなぜ社会実装したいのか。

その理由が、よりはっきり見えた感覚でした。

正解のない時代に必要な力

これからの社会は、ますます正解が見えにくくなっていきます。

人口は減っていく。
地域も学校も企業も、これまで通りにはいかなくなる。
前例をなぞればうまくいく時代ではなくなる。

そうなると、必要なのは「正解を当てる力」だけではありません。

仮説を立てる。
やってみる。
うまくいかない。
そこから学び、捉え直し、また次の一歩を選ぶ。

むしろ、うまくいかないことの方が多いかもしれません。

だからこそ、崩れない人を育てるのではなく、崩れても戻れる人を育てる必要がある。

ここに、リバウンドメンタリティーを社会に広げたい理由があります。

成長とは、捉え方が発達すること

成人発達理論で一番心に残ったのは、

成長とは、スキルアップではなく、物事の捉え方そのものが発達すること

という考え方でした。

これまで私は、ABC理論、捉え方、安心の水、自分軸、コーチング、そしてリバウンドメンタリティーを現場で伝えてきました。

でも今日、あらためて気づきました。

私がやってきたことは、単にメンタルを整えることではなかった。

出来事をどう捉えるか。
崩れた時に、自分をどう見つめるか。
失敗や不安を、どんな意味に変えていくか。

つまり、捉え方の発達を支援していたのだと思います。

捉え方には段階がある

成人発達理論では、人の成長を「物事の見え方が変わること」として捉えます。

とても簡単に言えば、捉え方には段階があります。

第1段階は、自分中心に見る段階。
「自分が嫌だった」「自分が損した」という見方になりやすい。

第2段階は、周囲に合わせる段階。
「人にどう見られるか」「空気に合っているか」が大きくなる。

第3段階は、自分の価値観で考え始める段階。
「自分は本当はどうしたいのか」と考えられるようになる。

第4段階は、複数の視点を持てる段階。
自分の正しさだけでなく、相手の背景や全体の構造も見ようとする。

第5段階は、矛盾や葛藤も含めて受け止める段階。
白か黒かで決めつけず、出来事の中から新しい意味を見出していく。

人はいつも同じ段階にいるわけではありません。

余裕がある時は広く見られても、不安や怒りが強くなると、見え方は狭くなります。

だからこそ、崩れた時にどの捉え方へ戻れるかが大切なのだと思います。

同じ出来事でも、捉え方で変わる

たとえば先日、ある方から、

「西田くん、太ったね。やばいよ!」

と言われました。

正直、最初は少しショックでした。

第1段階なら、

「傷ついた」
「ひどいことを言われた」

で終わるかもしれません。

第2段階なら、

「周りからそう見られているのか」
「恥ずかしい」

となるかもしれません。

第3段階では、

「自分は本当はどんな身体でいたいのか」

と考え始める。

第4段階では、

「相手は悪気なく、今の自分に気づかせてくれたのかもしれない」

と見方が広がる。

第5段階では、

「これは悪魔の顔をした天使かもしれない。8月は3kg痩せるきっかけにしよう」

と、出来事の意味を変えられる。

同じ一言でも、捉え方によって、その後の行動は変わります。

出来事が自分を傷つけるだけで終わるのか。
次の行動を生むきっかけになるのか。

そこに、捉え方の発達があります。

違和感も、自分を映す鏡になる

もう一つ、自分を振り返る出来事もありました。

ある方とのやりとりの中で、相手のビジネスの話へ流れていくことに、少し違和感を覚えました。

第1段階なら、

「嫌だな」
「利用されている感じがする」

で終わるかもしれません。

第2段階なら、

「関係を壊したくないから、合わせた方がいいのかな」

となるかもしれない。

第3段階では、

「自分は何を大切にしたいのか」

と考えられる。

第4段階では、

「相手にも事情があるかもしれない。でも、自分の違和感も大事にしたい」

と両方を見られる。

第5段階では、

「この出来事は、自分自身の動機を点検する機会だ」

と捉え直せる。

支援をしているつもりで、相手の経験を自分の実績や発信の材料として見ていないか。
本当にクライアントファーストになっているか。
相手の尊厳や信頼より、自分の利益が前に出ていないか。

違和感は、相手を責めるためだけのものではありません。

自分のあり方を見直す鏡にもなります。

リバウンドメンタリティーを社会実装したい理由

リバウンドメンタリティーとは、崩れない力ではありません。

崩れても戻る力です。

でも今日、その意味がもう一段深まりました。

崩れた出来事を、ただ我慢するのではない。
なかったことにするのでもない。
自分を責め続けるのでもない。

その出来事を、新しい意味で捉え直し、次の一歩に変えていく。

これからの時代、子どもも大人も、たくさんの「うまくいかない」に出会います。

進路も、仕事も、人間関係も、チームづくりも、前例通りには進まない。

その時に必要なのは、失敗しない方法だけではありません。

失敗した後に、どう捉え直すか。
不安でいっぱいになった時に、どう余白を取り戻すか。
一度崩れた後に、どう次の行動へ戻るか。

その力を、学校、サッカー、企業、保護者、大学の現場に広げていきたい。

成人発達理論は、私にとって主役ではありません。

でも、リバウンドメンタリティーの理論的背景として、大きな支えになると感じました。

主役は、リバウンドメンタリティーです。

正解のない時代に、仮説を立てて挑戦し、うまくいかなくても学びに変えていく力。

それを現場の共通言語として育てていくこと。

それが、私の社会実装プロジェクトの骨格なのだと思います。

あなたにとって、成長とは何でしょうか。

スキルが増えることですか。
それとも、物事の捉え方が変わることでしょうか。

もし後者なら、人生で起こる出来事は、すべて成長の教材になるのだと思います。

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