先日、人生の先輩と食事をしながら、
インフレやAI、世界経済の話を聞いていました。
途中から話が高度すぎて、
私は静かに枝豆を食べながら、
「なるほど…」
と深くうなずいていました。
たぶん半分くらいしか理解していませんでしたが、
それでも強く印象に残った話があります。
それは、
“時代構造が変わると、ものの価値も変わる”
ということでした。
例えば今、世界はインフレ時代に入っています。
ニクソンショック。
リーマンショック。
コロナショック。
そのたびに大量のお金が市場に流れました。
すると今、
現金だけを持っている人と、
株式や不動産などの資産を持っている人との間で、
大きな格差が生まれ始めていると言われています。
なぜか。
インフレ時代は、
現金の価値が少しずつ目減りしていくからです。
もちろん現金が悪いわけではありません。
現金には安心感があります。
でも、100%現金だけだと、どうなるでしょうか。
投資の世界では、
“ポートフォリオ”
という考え方があります。
つまり、
「何を、どんなバランスで持つか」
です。
実はこれ、求められる能力も似ている気がしています。
これまでの時代に求められていた能力は、
ある意味、
“現金型能力”
だったのかもしれません。
例えば、
従順さ。
勤勉さ。
専門性。
正解を早く処理する力。
これは、高度経済成長や安定成長の時代には、とても合理的でした。
言われたことを正確にやる。
我慢して頑張る。
組織に適応する。
実際、日本はその力で成長してきた部分があります。
だからこれまでの教育を否定したいわけではありません。
これまで時代には、これまでの時代の合理性があった。
ただこれからは、時代が変わろうとしている。
AIやテクノロジーが進化して、
「正解を探す力」
の価値が少しずつ下がり始めています。
整理する。
まとめる。
要約する。
計算する。
こういうことは、AIがかなり得意になってきました。
するとこれから価値が上がるのは何でしょうか?
主体性。
創造性。
対話力。
問いを立てる力。
学び続ける力。
情熱。
いわば、
“株式型能力”
ではないでしょうか。
もちろん、
主体性100%で生きろ、という話ではありません。
現金型能力も必要です。
従順さも。
勤勉さも。
専門性も。
でも、
それだけでは、変化の時代に苦しくなり始めている。
つまり今は、
“能力のポートフォリオ”
を変える時代なのかもしれません。
ここで重要なのが、
「外発的動機」と「内発的動機」
です。
これまでの時代は、
外発的動機でも、ある程度うまく回りました。
例えば、
怒られないために頑張る。
評価されるために頑張る。
いい会社に入るために勉強する。
こういう動機でも、社会で通用していた。
でも今、価値が上がり始めている“株式型能力”は、
外からの圧力だけでは伸びにくいと思います。
主体性。
創造性。
対話力。
挑戦する力。
これらは、
「やらされ感」
では育たない。
必要なのは、
内発的動機です。
「やってみたい」
「知りたい」
「もっと良くしたい」
「面白い」
という動機。
そしてここが大事なんですが、
人は不安が強いと、
内発的動機が発動しにくくなります。
怒られないこと。
失敗しないこと。
嫌われないこと。
そちらが最優先になるからです。
だから最近の私は、
これからの教育やチームづくりで重要なのは、
「安心を土台にした主体性の育成」
なんじゃないかと思っています。
安心感。
心理的安全性。
信頼関係。
失敗しても、存在まで否定されない。
だから挑戦できる。
だから考えられる。
だから、自分から学び始める。
逆に、
不安だけで動かそうとすると、
短期的には動いても、
長期的には、
“自分で考える力”
が育ちにくい。
最近、そんなことを現場で感じています。
そしてこれは、
子どもだけではなく、
大人自身にも必要なんだと思います。
私自身も、まだまだ探求中です。
ただ最近は、
「ちゃんとさせること」
以上に、
「安心して挑戦できる空気」
の方が、
これからの時代には大事なのかもしれない、
そんなことを感じています。
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