いい指導者と、伸ばす指導者の違いは「比率」にある

先日、ある経営者と投資家の方々と話をする機会がありました。
その中で、強く印象に残った言葉があります。

「超一流と一流を分けるのは、ウェイティング(比率)だ」

何を選ぶかではなく、
どこにどれだけかけるかで差がつく、という話です。

この話を聞いたとき、
「ああ、これは指導にもそのまま当てはまるな」と感じました。


■すべてに同じ熱量をかけていないか

現場でよくあるのは

・全員に平等に関わろうとする
・すべての課題を均等に改善しようとする
・どの場面にも同じエネルギーを使う

一見、誠実で良い指導に見えます。

ただ、その結果

「悪くはないけど、突き抜けないチーム」

になってしまうことがあります。


■伸ばす指導者は「比率」を変えている

本当にチームを伸ばす指導者は、無意識にこれをやっています。

・今、このチームにとって一番重要な課題は何か
・どの選手に、どのタイミングで関わるべきか
・どの習慣にエネルギーを集中すべきか

そして

そこに“意図的に比率をかける”

例えば

・ある時期は「声」に徹底的にフォーカスする
・ある選手に、他の選手の倍以上の時間を使う
・一つの行動(挨拶・報連相)にこだわり続ける

一見、偏っているように見える関わりです。

でも、その“偏り”が
チームの空気を変え、流れを変えます。


■ただし、もう一つ大事なことがある

ここで誤解してほしくないのは

「一点集中すればいい」という話ではないということです。

先ほどの投資家の話には、続きがありました。

「生き残ること、それが一番大事だ」

つまり

・状況が変わればやり方を変える
・うまくいかなければ切り替える
・過去の正解にこだわらない

この“柔軟さ”を持っているからこそ
比率をかける判断が生きてくる。


■現場で起きていること

例えば、試合中。

失点した直後に

・誰に声をかけるか
・どんな言葉をかけるか
・どこにエネルギーを使うか

ここでも「比率」が出ます。

全体に均等に声をかけるのか
今一番揺れている選手に集中するのか

その選択一つで
チームの流れは大きく変わります。


■自分自身への問い

少しだけ、自分の関わりを振り返ってみました。

・自分はどこに一番エネルギーを使っているか
・本当にそこは“今のチームの最優先”か
・逆に、惰性で関わっていることはないか

そして

「どこに比率をかけるか」を意図的に決めているか


■まとめ

チームは
「やることの多さ」では変わりません。

変わるのは

どこにどれだけ関わるか

です。

そしてもう一つ

必要なら変えられる柔軟さ

この二つが揃ったとき
チームは静かに、でも確実に変わり始めます。


いい指導とは
すべてをやることではなく

“選ぶこと”

なのかもしれません。

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