アサーティブにするとチームはゆるくなるのか

― 中学生のキャプテンからの質問 ―

先日、中学二年生(新中学三年生)を対象にコミュニケーションセミナーを行いました。
テーマは「主体性の土台づくり」です。

主体性というと精神論のように聞こえます。
しかし私はいつもこう説明しています。

主体性とは
刺激と反応の間にある「選択」を自分で行う力です。

嫌なことが起きたときに
人のせいにするのか。
自分にできることを考えるのか。

その「選択」が人生をつくります。

セミナーでは

・自分とのコミュニケーション(ABC理論)
・他人とのコミュニケーション(アサーティブ)

この二つを中心に話しました。


AI時代と主体性

「これからなぜ主体性が必要になると思う?」

と聞くと、一人の生徒がこう答えました。

「AI」

なるほどと思いました。

指示通りに動く能力は
これからAIやロボットがどんどん得意になります。

そのとき人間に求められるのは

自分で考えること
新しい価値を生み出すこと

つまり主体性です。


主体性には勇気がいる

セミナーの中で
「主体性を発揮するには勇気がいる」という話をしました。

するとある生徒がこう言いました。

「自分には自信がないので勇気が出ない。だからまず筋トレして自信をつけたい」

思わず笑ってしまいました。

しかしこれはとても深い発言です。

自分の課題を理解し
その対策を自分で考えている。

これは立派な主体的思考です。

大学生でもここまで整理できないことがあります。


セミナー後に来たキャプテンの質問

セミナーが終わったあと
一人の運動部キャプテンが質問に来ました。

「アサーティブコミュニケーションを大切にすると
チームがゆるくなってしまう気がするんです」

とても良い質問です。

優しい言葉を使うと
チームの規律が弱くなるのではないか。

多くの指導者が感じる疑問です。

そこで私はこう説明しました。

チームには二つの軸があります。

心理的安全性
チームの基準

です。

心理的安全性が高くても
基準が低ければチームはぬるくなります。

逆に
基準だけ高く心理的安全性が低いと
チームはギスギスします。

目指すのは

心理的安全性が高く、基準も高いチーム

です。

何でも言える雰囲気があり
同時にチームの基準も共有されている。

その状態が
生き生きしたチームをつくります。


キャプテンは一人で背負わなくていい

もう一つ大事な話をしました。

チームは多くの場合

2:6:2

に分かれます。

積極的にチームを良くしようと動く人
様子を見る人
否定的な人

です。

キャプテンが一人でチームを変えようとすると
必ず苦しくなります。

うまくいくチームは

幹部でチームを支えています。

キャプテン
副キャプテン
リーダー

そのグループでチームを動かしています。

その話をすると

「なるほど」

と言ってくれました。

そしてその後
別の部活動のキャプテンも話を聞きに来ました。


主体性は伝染する

主体性には面白い特徴があります。

伝染することです。

誰か一人が主体的に動くと
周りも考え始めます。

今回のセミナーでも
そんな瞬間を見ることができました。

私にとっても
とても嬉しい時間でした。


最後に

主体性は特別な才能ではありません。

日常の中で

「自分はどう選ぶか」

を考えることで
少しずつ育っていく力です。

中学生たちがこれから一年
学校生活や部活動の中で
主体性を発揮してくれることを願っています。

私もその成長を
静かに応援していきたいと思います。


もし指導者の方で

・主体性を育てる関わり方
・アサーティブコミュニケーション
・チームの心理的安全性

に興味がある方は、メルマガでも実践例を紹介しています。
現場で起きたリアルな事例をもとに、指導のヒントを共有しています。

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