コーチングラボ Tsukuba Edition 開講

選手の情熱に火をつける“指導者の在り方”とは?

「選手が指示通りに動かない」「思いが伝わらない」

そんなもどかしさを感じたことのある指導者は多いのではないでしょうか。

私自身、かつては「どう伝えるか」「どう動かすか」ばかりを考えていました。

でも今は思います。

選手を変える前に、まず“関わる自分”を見つめ直すことこそが、すべてのはじまりだと。


◆ 若き指導者たちとの挑戦 ―― 筑波大学での新たな試み

2025年5月から始まる「コーチングラボ Tsukuba Edition」は、

筑波大学蹴球部の大学院生コーチ陣を対象とした、全8回の成長プログラムです。

参加者はJリーグや育成年代の現場での指導を目指す、まさに“これからの日本サッカーを支える存在”。

彼らが現場で迷い悩みながらも、自らの在り方を深く問い直すための学びの場として、ラボが立ち上がりました。


◆ 「問い」が生む変化のきっかけ

プレセッションでのテーマは「問いを立てる力」。

「このセッションが終わったとき、どんな自分になっていたら最高ですか?」

こうした“問い”を立てるだけで、参加者の表情が一気に変わりました。

「問いを持つ」ことで、人は無意識のうちにゴールを意識し、行動の質が高まっていくのです。

これは私がJリーガーや高校生、大学生と関わる中で何度も実感してきた、実践的な“問いの力”です。


◆ 指導者が育てるのは「自信」と「情熱」

参加者との対話では、「やる気と自信がみなぎっていた瞬間」を振り返ってもらいました。

そこには、「目標が明確だった」「仲間とつながっていた」「準備ができていた」といった共通点が浮かび上がります。

これはすべて、外から与えられたものではなく、内側から湧き上がる“内発的動機づけ”によるもの。

この内発的動機に火をつける関わりこそ、現代の指導者に求められるアプローチです。


◆ 8ヶ月で育む“指導者としての軸”

このラボは5月〜12月までの8ヶ月間、次のような流れで進行します:

時期テーマキーワード
5月チーム変革と自己変革変化への挑戦・過去との葛藤
6月関係性の再構築対話・信頼・耳を傾ける
7月コミュニケーションの質フィードバック・観察・非言語
8月夏の振り返りと次の一歩行動の再設計
9月主体性を引き出す関わり方任せる・問い・スタンス
10月指導の軸を磨く価値観・在り方
11月コーチ同士の協働支え合い・連携
12月成果の振り返りと未来へ学びの統合・次への準備

◆ 最後に:育てるのは、選手の「心のコップ」

心理学者カール・ロジャースが語った“中核三条件”――

自己一致/無条件の肯定的関心/共感的理解

これらが揃ってはじめて、選手の「心のコップ」は上を向き、指導者の言葉が入っていきます。

「心が整えば、人生が整う」

「関わり方が変われば、選手が変わる」

コーチングラボ Tsukuba Editionは、

“知識”ではなく“在り方”を共に育てる場所です。

全国の指導者のみなさんにも、

この学びが届き、広がっていくことを願って。

コーチングラボ #筑波大学蹴球部 #メンタルトレーニング

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