指導者にも、自分の北極星に戻る時間が必要だ

若手の指導者とセッションをした。

テーマは、指導者としてのビジョンについて。

その指導者は、今、担当カテゴリーを任される立場にある。

練習を考える。
試合に向き合う。
選手に声をかける。
チームの空気を見る。

日々、やることはたくさんある。

最初は戸惑いもあったと思う。
でも、少しずつ役割にも慣れてきた。
生活もルーティンになってきた。

だからこそ、

「このままでいいのだろうか」
「自分は、どこを目指しているのだろうか」

という問いが出てきていた。

これは、とても大事な問いだと思う。

人は、不安定な時だけ迷うわけではない。
安定してきた時にも、ふと迷う。

慣れてきたからこそ、今度は心の奥から、

「本当にこのままでいいのか」

という声が出てくることがある。

これは選手だけではない。
指導者にもある。
もちろん私にもある。

気づけば、同じ道を歩き、同じ店に入り、同じものを頼んでいる。
安心感はあるが、成長しているかどうかは少し怪しい。(笑)

その指導者には、将来見たい景色がある。

育成年代の選手を育てたい。
高いレベルの現場で経験を積みたい。
いつかはプロの世界で、監督として勝負したい。

ただ、それは簡単な道ではない。

競争もある。
結果も問われる。
実績も必要になる。

だからこそ、セッションではこんな質問をした。

なぜ、その景色を見たいのか。
何のために、指導者として成長したいのか。
どんな指導者でありたいのか。

そこを一緒に整理した。

出てきたのは、ただ勝たせる指導者になりたい、ということだけではなかった。

選手が自分で考えられる環境をつくる。
選手の成長を支える。
チーム全体の成長を最大化する。
そして、人として真摯な姿勢を保つ。

ここに、その指導者らしさがあるように感じた。

指導者にも、戻る場所が必要だと思う。

日々の練習。
試合の結果。
選手の反応。
周囲からの評価。

そういうものに向き合っていると、自分がどこへ向かいたかったのかを見失うことがある。

だからこそ、時々立ち止まって、

「自分は何のために指導しているのか」

に戻る時間が必要になる。

これは、弱さではない。

むしろ、指導者として成長していくための大事な確認作業なのだと思う。

選手を育てる前に、指導者自身も自分の北極星が必要なのだと思った。

それがあることで、日々の声かけや練習づくりにも、自分軸が出てくる。

若手指導者が、自分自身のビジョンと向き合いながら成長していく。

そのプロセスそのものが、リバウンドメンタリティーを現場に広げていく上で、とても大切な実践知になると感じた。

などと偉そうに書いているが、私自身もすぐ北極星を見失う。

散歩に出たはずが、気づけばスーパーで刺身を見ている。
これもまた、現在地確認が必要な事例である。(笑)

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