ある中学生年代のトレーニングマッチを見に行った。
試合後、選手たちが学年ごとにサークルになってクールダウンをしていた。
何気ない風景かもしれない。
でも、その円を見ていて、とてもいい空気感を感じた。
クールダウンには、いろいろなやり方がある。
二人一組でやる。
それぞれがバラバラに身体をほぐす。
どれが正解という話ではない。
ただ、サークルになることには、身体を休める以上の意味があるように思う。
円になると、自然と仲間の顔が見える。
いいプレーができた選手。
悔しさが残っている選手。
出番がなかった選手。
応援やラインズマン、片付けでチームを支えた選手。
それぞれ感情は違う。
でも、最後に同じ円の中に戻ってくる。
試合後の選手の心は、意外とバラバラである。
うれしさ。
悔しさ。
納得できなさ。
出場時間への思い。
「自分はチームに貢献できたのだろうか」という気持ち。
そのまま一人になると、心が孤立することもある。
でも、サークルになると、もう一度「自分だけ」から「自分たち」へ戻りやすくなる。
人は、仲間の顔が見えると安心しやすい。
同じ場にいる感覚があると、所属感を取り戻しやすい。
同じリズムで身体を動かすと、言葉にならない一体感も生まれやすい。
大げさなミーティングをしなくても、意識がチームへ戻ることがある。
クールダウンとは、身体を休める時間であると同時に、試合で揺れた心をもう一度チームへ戻す時間でもあるのかもしれない。
崩れても戻れるチームには、こうした小さな習慣がある。
サークルになってクールダウンをする。
たったそれだけのことに見えて、そこにはチーム文化を育てる大切な意味があるのだと気付かされた光景だった。
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