料理研究家から学ぶ自分軸

散歩しながら考えた 自分軸の話

先日
情熱大陸で
料理研究家の
土井善晴(よしはる)さんの特集を見た。

印象的だったのは
料理の技術ではなく
立っている場所が 変わってきたことだった。


一流の世界にいた頃の土井さん

土井さんは
もともと 一流の料理界に身を置き
高級レストランや料亭の文脈で
仕事をされてきた方だ。

そこには
正解があり
型があり
評価基準がある。

料理は
正しくなければならず
失敗は許されない。

家庭料理は
どこか
「その下」に見られていた時代もあった。

これは
料理の世界に限らず
多くの専門分野で
よくある構造だと思う。


家庭料理へ シフトしたということ

そんな土井さんが
今 伝えているのは
まったく違うメッセージだ。

レシピに縛られなくていい。
うまくできなくてもいい。
その人の暮らしに合っていればいい。

これは
単なる立場の変更ではない。

評価される側の軸から
自分が信じる価値の軸へ
立ち位置を移した

ということだと感じた。

正解を知った上で
正解を手放す。

それができるのは
通過してきた人だけだ。


娘さんへの言葉が 示していたもの

番組の中で
インタビュアーが
「料理研究家でもある一人娘さんに 将来どうなってほしいですか」と尋ねた場面があった。

土井さんは
少し考えて こう答えていた。

「別に どうなってほしいっていうのは ないですね。
今が幸せだったら それでいいと思います。」

この言葉は
親としての優しさであると同時に
土井さん自身の生き方そのものだと思った。

こうなってほしい。
こうあるべきだ。
評価される存在になってほしい。

そうした
他人軸の願いを
静かに手放している。


自分軸と 他人軸は 日常にも現れる

散歩しながら
ふと自分の日常とも重ねて考えた。

ある日の予定をどうするか
少し迷った。

どちらを選んでも
問題はない。

それでも
頭のどこかで
「どう見られるだろうか」
「期待に応えた方がいいのでは」
そんな声が聞こえてくる。

これが
他人軸。

一方で
身体の感覚に聞いてみる。

今日は
どんな一日を生きたいか。
終わったあと
どんな気分でいたいか。

こちらが
自分軸。

正解を選ぶか。
納得を選ぶか。


指導の現場でも 同じ構造がある

サッカーの指導でも
同じことが起きている。

正しいプレー。
正解の判断。
ミスをしない選択。

それを積み重ねすぎると
選手は
自分の感覚より
評価を優先するようになる。

一方で
問いかけが変わると
空気が変わる。

今 何を感じたか。
なぜ そう判断したか。
次は どうしたいか。

選手が
自分軸に戻った瞬間
プレーには
その選手らしさが表れる。


正解を教える前に 場を整える

土井さんの姿を見て
改めて思った。

指導者の役割は
正解を教えることではなく
選べる状態をつくることなのだと。

料理も
サッカーも
人生も。

圧力をかけすぎると
味は 単調になる。

少し任せると
その人なりの風味が出てくる。

今が幸せか。
その問いを
相手にも
そして自分にも
向けられているか。

散歩しながら
そんなことを考えていた。

指導者自身が 自分軸に戻る方法

自分軸というと
「ブレない信念を持つこと」
「強い意志を持つこと」
そんなイメージを持たれがちだ。

でも実際は
もっと地味で
もっと身体的なものだと思っている。

自分軸に戻るとは
自分の感覚を取り戻すこと
それに尽きる。


① 正解を考える前に 体調を確認する

今日の指導
どんな声かけをするか
どんなテーマにするか。

その前に
まず確認したいのはこれだ。

今 自分は
・疲れているか
・焦っているか
・不安を抱えているか

指導がズレるときの多くは
技術や理論ではなく
指導者のコンディションが原因になっている。

自分軸は
頭ではなく
体から戻す。


② 「どう見られるか」の声に気づく

・保護者はどう思うだろう
・結果を出さないといけない
・ちゃんと指導していると思われたい

この声が聞こえ始めたら
それは
他人軸に寄っているサインだ。

悪いわけではない。
責任感がある証拠でもある。

でも
そのまま進むと
指導は固くなる。

気づくだけでいい。

「ああ 今 評価の方を向いているな」と。


③ ひとつ 判断を自分に返す

全部を自分軸に戻そうとすると
かえって難しくなる。

だから
小さく戻す

・今日はここまででいい
・このプレーは止めない
・この問いは投げてみる

一つだけ
自分の感覚で決める。

その小さな選択が
指導者を
自分の席に戻してくれる。


④ 選手を見る前に 自分を見る

うまくいかないとき
つい
選手の態度
集中力
理解度に目が向く。

そんなときこそ
一度 自分に戻る。


自分は
どんな期待を背負っているか。
何を怖れているか。

指導者が整うと
不思議なほど
場が整い始める。


⑤ 「今が幸せか」を 自分に問う

これは
土井善晴(よしはる)さんの
あの一言から
強く感じたことだ。

今 この瞬間
自分は 幸せか。

結果が出ているか
評価されているか
それよりも前に。

この問いを
自分に向けられる指導者は
選手にも
同じ問いを向けられる。


自分軸に戻るとは
何かを足すことではない。

期待を一つ降ろし
正解を一つ脇に置き
感覚を一つ取り戻すこと。

指導者が
自分の軸に戻ったとき
選手は
安心して 自分の軸を探し始める。

その順番だけは
いつも変わらない。

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