結果が出なかった直後、やってはいけない関わり方

試合に負けたあと。
選考に落ちたあと。
受験がうまくいかなかったあと。

それまで頑張っていた子が、
急に元気がなくなったり、生活リズムが崩れたり、
「何もしたくない…」という状態になることがあります。

すると周りの大人は、つい言ってしまいます。

  • 「次、どうするか考えよう」
  • 「まだチャンスはあるよ」
  • 「早く切り替えなきゃ」

でも実はこのタイミング、
前向きな言葉が逆効果になることも多いんです。


実はこの時、心じゃなく“神経”が疲れている

挫折の直後って、頭の中ではこんなことが起きています。

  • 失敗の場面を何度も思い出してしまう(反芻思考)
  • 将来の不安が止まらない
  • 寝つきが悪くなる、眠りが浅くなる

これは「気持ちが弱い」のではなく、
脳がずっと警戒モードのまま休めていない状態

例えるなら、
エンジンがオーバーヒートしているのに
「さあ次のレースの作戦を考えよう」と言っているようなものです。

まず必要なのは、作戦会議ではなく――
エンジンを冷やす時間です。


多くの子が持っている“厳しすぎる助手席”

私はよく、心の中を「運転席と助手席」に例えて話します。

  • 運転席=行動している自分
  • 助手席=自分に声をかけている内なる存在

挫折した直後の子どもたちの助手席は、だいたいこんな感じです。

「なんでこんな結果なんだ」
「もっとできたはずだ」
「情けない」

この“厳しすぎる助手席”がずっと責め続けると、
運転席はアクセルを踏む元気がなくなります。

だからこの時期に大事なのは、
自分を励ますことより、まず責める声を弱めること

「今は悔しいよね」
「そりゃ落ち込むよね」

この一言が、切り替えの第一歩になることは本当に多いです。


先に整えるべきは、やる気じゃなく生活

挫折後の回復で、私が一番大事にしているのはこの順番です。

  1. 睡眠
  2. 体を動かす
  3. 人と話す
  4. そのあとで将来の話

やる気や目標設定は、
心と体が少し回復してからで十分間に合います。

むしろ、回復前に将来の話をすると
「ちゃんと考えなきゃ」というプレッシャーだけが増えてしまいます。


「頑張れる子」ほど、回復に時間がかかる

まじめで努力家の子ほど、

  • 家族に迷惑をかけたくない
  • 期待に応えたい
  • 結果で恩返ししたい

そんな思いが強くて、
うまくいかなかった時に自分を強く責めてしまいます。

でも本当の意味で次に進めるのは、
「もう一回頑張ろう」と思えた時ではなく、

「今の自分でも大丈夫かも」

と少し思えた時なんです。


もし今、同じような状況で悩んでいたら

この記事を読んで、

  • 子どもへの声かけに迷っている保護者の方
  • 自分自身が落ち込んで抜け出せない選手
  • 選手への関わり方に悩んでいる指導者の方

もし今、ひとりで抱えているなら、
誰かに話すだけで少し楽になることもあります。

短いメッセージで構いません。
「ブログを読みました」だけでも大丈夫です。

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