指導者としての“自分軸”を見つめ直す

「なぜ、自分はこの道を選んだのか?」
「何のために、選手と向き合っているのか?」

スポーツ現場での指導に日々取り組むなかで、ふと立ち止まりたくなることはありませんか?
本記事では、あるメンタルコーチングセッションの学びを通じて、“指導者としての自分軸”を見つめ直すヒントを紹介します。


セッションの出発点:「今の自分」を言葉にする

セッションの冒頭では、参加者が自分の状態を「天気」にたとえて共有するワークを行いました。
このシンプルな表現からも、自分の内面と対話する姿勢が育まれます。

自分の状態を正直に言葉にすること。
それが、自分軸を見つける第一歩です。


自分軸を探る2つの問い

今回のセッションで扱ったテーマは、指導者としての「原点」と「喜び」に立ち返ること。

質問1:なぜ自分は指導者を目指したのか?

初めて選手に何かを教えたときの感情や、自分の中にあった「こうありたい」という理想像。

質問2:最も嬉しかった指導の瞬間はいつか?

技術的な成功だけでなく、選手の心が動いた瞬間や、自発的な行動が見られたシーンが印象的だったという声もありました。


コーチングにおけるキーワード

セッションでは、以下のような視点が共有されました。

✅ 自律性

選手自身が「考え、判断し、行動する力」を育てるために、指導者自身の関わり方を見直すことが求められます。

✅ 語彙力

言葉の選び方一つで、選手との関係性も、意欲も大きく変わる。
普段使っている「当たり前の言葉」こそ、見直す価値があります。

✅ ソーシャルアイデンティティ

チームの一員であることの誇りや役割意識は、選手のモチベーションと持続力に直結します。
「私はこのチームのために頑張っている」という感覚は、バーンアウトを防ぐ力にもなります。


セルフコーチングという習慣

セッションでは、日常の中で自分と対話する「セルフコーチング」も紹介されました。

  • 朝、自分に一つ問いかけてみる
  • 日記やメモを振り返り、自分の思考の変化を見つめる
  • 「もし20年後の自分が今の自分に声をかけるとしたら?」という想像力のワークも効果的です

このような小さな習慣が、指導者としての軸を育てていくベースになります。


まとめ:あなたの“指導の軸”は何ですか?

指導には技術や戦術だけでなく、「人としてどう関わるか」が常に問われます。
だからこそ、自分の信念や価値観を定期的に見直し、言葉にしておくことが大切です。

あなたは、どんな瞬間に喜びを感じますか?
なぜ、この道を選んだのでしょうか?
その答えが、選手にとっての“指導者としての信頼”につながります。

※「選手の主体性をさらに伸ばす工夫については、無料メルマガ や拙著『選手が自ら考え、やる気に満ちる! サッカー指導者のためのメンタルコーチング』でも詳しくご紹介しています。必要に応じてぜひご活用ください。」

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