選手の成長を支える「自分で決める力」

あるサッカー選手と月次の振り返りを行いました。シーズンを通して試合に出場し、以前より落ち着いてプレーできるようになってきています。試合前の緊張感も軽減し、ポジティブな感覚を持てていることは大きな成長でした。

振り返りの中で印象的だったのは「自分で現状を整理し、次の目標を決める姿勢」です。これは指導者にとって重要なヒントを与えてくれます。


指導者が意識したい3つのポイント

1. 振り返りを促し、成長を言葉にさせる

選手自身が「何ができているのか」「どこに課題があるのか」を言葉にすることは、次の行動を決める土台になります。指導者は評価を与えるのではなく、問いかけを通じて選手が自分の状態を整理できる場をつくることが大切です。

2. 「競技力」を分解して考えさせる

技術・体力・戦術理解など、要素ごとに自己評価させると、選手は自分の強みと課題をより客観的に把握できます。点数化することも有効で、次にどの部分を伸ばすべきかが明確になります。

3. 最終的な判断は選手自身に委ねる

「次にどんな武器を持ちたいか」「来シーズンの目標は何か」――その答えを決めるのは指導者ではなく選手自身です。自分で決めることで責任感と主体性が育ち、日々のトレーニングの質も高まります。


指導者としてのスタンス

指導者がすべきことは「方向を押しつける」ことではなく、選手が自分で選び取れるように伴走することです。問いかけや整理のサポートは必要ですが、最後のゴール設定は選手に任せる。このプロセスこそが、競技力だけでなく人間的な成長にもつながります。


まとめ

今回の振り返りを通じて改めて感じたのは、「大事なことは自分で決める」というシンプルで力強い原則です。
選手が自ら決断し、行動する。そのプロセスを尊重し続けることが、指導者の大切な役割なのだと思います。

「選手の主体性をさらに伸ばす工夫については、無料メルマガ や拙著『選手が自ら考え、やる気に満ちる! サッカー指導者のためのメンタルコーチング』でも詳しくご紹介しています。必要に応じてぜひご活用ください。」

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