「任せる勇気」がチームを変える──指導者としての葛藤と成長のリアル

今日は、サッカー指導者であるTコーチとのやり取りをもとに、「チームを育てる指導者自身の成長」について考えてみたいと思います。


1|夏休みの活動と振り返り:現場でのリアルな葛藤

夏休み中も、Tコーチは選手たちの成長を支えるべく、試合や練習に熱心に取り組んでいました。その様子を共有する中で、私自身もJクラブアカデミーの指導者たちに行ったコーチング事例を紹介し、現場での気づきや変化をお互いにフィードバックし合いました。

「同じ立場のコーチ同士が、現場の“リアル”を共有する時間は、何よりの学びになる」

そんな思いを新たにした時間でした。


2|Jクラブ向けメンタルプログラムの効果と展望

今回の対話の中で、私が昨年より関わっているJクラブアカデミー向けのメンタルプログラムについても紹介しました。

このプログラムでは、コーチ同士が「どんな価値観で選手と向き合っているか」を共有し、チーム内の信頼関係を深めることを目的としています。

結果として、あるJクラブではコーチ陣の意識が大きく変わり、選手のパフォーマンスも安定。こうした成果を受けて、私は筑波大学のコーチ陣にも同様のプログラム導入を提案しました。

Tコーチ自身も、「選手への関わり方が深く見えてきた」と手応えを感じており、指導者同士の“対話の場”の必要性を強く実感してくれたようでした。


3|「心理的免疫システム」と固定観念のゆらぎ

この日、私が共有したのが「心理的免疫システム」という考え方です。

人は、自分の固定観念を無意識に守ろうとします。たとえば指導者なら、

「自分がチームを勝たせなければいけない」
「自分が責任を取らなければならない」

という信念。

しかしあるJクラブアカデミーの監督は、その思い込みを手放し、「選手を信じて任せる」というマインドに変化していきました。

その結果、選手たちは主体的に動き始め、プレーにも自信と安定が見られるように。

指導者が“手放す勇気”を持ったとき、選手は“自分の力で立つ”ようになるのです。


4|戸田コーチの葛藤と乗り越え方

そんな話をしていた時、戸田コーチはふと本音を漏らしました。

「選手が退団してしまったとき、自分の指導のせいじゃないかと思ってしまうんです…」

これは、多くの指導者が経験する**“責任感ゆえの葛藤”**だと思います。

私はこうお伝えしました。

「すべてを自分で抱え込まなくてもいい。選手や他のスタッフに任せる部分を見極めましょう。指導者にも“分担”と“信頼”が必要です」

このセッションを通じてTコーチは、完璧を目指すのではなく、段階的に任せていくチャレンジの重要性に気づいてくれました。


◆ おわりに:成長する指導者が、選手を変える

指導者が「変わること」を恐れず、「任せること」にチャレンジすると、選手との関係は劇的に変わります。

大切なのは、「自分がどう指導するか」だけでなく、
**「どう育つ場をつくるか」**を考え続けること。

私たち指導者自身が、自分の中の「固定観念」と対話しながら、次のステージに進むことが、選手の未来を変える一歩になると信じています。

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