もしシーズンが10ヶ月続いたら
あなたの選手はどうなりますか。
Jリーグが秋春制に移行する。
この話を聞いて
「日程が変わるんだな」で終わってしまうのは
少しもったいない気がしています。
現場で選手を見ていると
これはスケジュールの話ではありません。
「育成の前提が変わる」という話です。
これまでのシーズンは
春に始まり、冬に終わる。
比較的シンプルな流れでした。
ピークも作りやすく
コンディションもある程度コントロールできる。
しかし秋春制になると
・シーズンは長くなる
・途中で中断が入る
・気候や疲労の影響も大きくなる
つまり
「波があること」が前提になります。
ここで一つ、現場の問いです。
波がある中で
・調子を維持し続ける選手
・崩れても戻れる選手
どちらが現実的でしょうか。
おそらく後者です。
実際に現場では
「一度崩れると戻れない選手」
が一定数います。
ミスを引きずる
評価を気にする
一度のプレーで流れを失う
こうした選手にとって
シーズンが長くなることは
単純に“しんどさ”が増えるだけです。
逆に
これから伸びていく選手には
共通点があります。
それは
「戻り方を知っている」
ということです。
状態が落ちることを前提にしている。
そして、そこから戻れる。
ここで、ある大学サッカー選手の話を紹介します。
後半終了5分前。
途中交代でピッチに入った選手がいました。
時間としては短い。
それでも、見ているこちらが思いました。
「この選手、何かやるな」
特別なプレーがあったわけではありません。
でも
「出せる状態にある」
そう感じたんです。
数ヶ月前の彼は違いました。
ミスを引きずり
評価を気にし
プレーが小さくなる。
しかし、ある気づきをきっかけに変わりました。
問題はミスではなく
「その後の考え」にある。
そして彼は
良い状態を作ろうとするのをやめました。
代わりにやったのは
「戻ること」
です。
・今に意識を戻す
・呼吸で整える
・思考に気づく
これを繰り返すことで
彼は
「崩れない選手」ではなく
「崩れても戻れる選手」
に変わっていきました。
秋春制では
コンディションの波は確実に増えます。
だからこそ
求められる強さは変わります。
「常に良い状態を保てる選手」ではなく
「どんな状態でもプレーに戻れる選手」
これがこれからの基準になります。
指導者にとっての問いはシンプルです。
選手に何を求めるのか。
安定か。
回復力か。
秋春制は
ただの制度変更ではありません。
「強さの定義」が変わるタイミングです。
■まとめ
・秋春制で“波”は前提になる
・安定ではなく回復力が重要になる
・「戻れる力」がこれからの競技力
■現場でできる一歩
・「今に戻ろう」
・「次のプレーに集中しよう」
・「戻れるから大丈夫」
この関わりが
選手の未来を変えていきます。
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