ある若手社員とのセッションで、こんな言葉が出てきた。
「楽しいっていうより、淡々と生きてる感じなんです」
少しドキッとした。
決してネガティブではない。
でも、どこか“エネルギーが動いていない状態”でもある。
問題は「能力」ではない
話を聞いていくと、特別な問題があるわけではない。
仕事もしている。
健康も大きな問題はない。
家族関係も悪くない。
ただ
・人との関わりが少ない
・新しい出会いもほとんどない
・女性と話すのは少し緊張する
そんな状態だった。
ここで多くの人は
「コミュニケーション能力を上げよう」と考える。
でも、今回のケースは違う。
能力の問題ではない。
ブレーキになっていたもの
一番大きかったのはこれだ。
「嫌われたらどうしよう」
いわゆる
Fear of rejection(拒絶への恐れ)。
これがあると、人は動かなくなる。
いや、正確に言うと
動かなくても困らない環境だと、動かなくなる。
だから“何も起きない”
今の生活でも困っていない。
だから変えなくてもいい。
その結果
・出会いも増えない
・関係性も広がらない
・毎日が淡々と続く
これは決して悪いことではない。
でも
「このままでいいのか」
という違和感は、確かにある。
解決はシンプルだった
今回やったことは、驚くほどシンプル。
・会ったら名前を呼んで挨拶する
・一言だけ会話を足す(天気などでいい)
それだけ。
「え、それだけですか?」
という反応だったが、そう。
それだけでいい。
成長は“派手な変化”ではない
目標もシンプルにした。
・親しい人を3〜4人増やす
・少し話せる人を4〜5人増やす
1ヶ月でいい。
ここで大事なのは
“できるレベルまで小さくすること”
だ。
指導者として考えたいこと
このケースは、特別ではない。
むしろ、今の時代はとても多い。
・問題はない
・でも満たされてもいない
そんな状態の若者たち。
だからこそ必要なのは
「もっと頑張れ」ではなく
「最初の一歩をどう設計するか」
だと思う。
最後に
変化は、いつも静かに始まる。
大きな決意ではなく
小さな行動から。
そして多くの場合
その一歩は
「挨拶」くらいのサイズでちょうどいい。
コメントを残す