先日、映画『グランメゾン東京(パリ)』を観ました。
正直に言うと、「料理映画」という枠を超えて、
チームづくりや人の成長に関わるすべての人に刺さる物語だと感じました。
才能はあっても、整っていなかった
主人公・尾花夏樹は天才的な料理人です。
でも物語の前半、彼は決して“いいリーダー”ではありません。
・怒鳴る
・自分の正しさを押し通す
・結果で人を評価する
これ、スポーツの現場や職場でもよく見かける光景です。
能力は高い。
実績もある。
でも——
チームはうまく回らない。
それは「技術」や「戦術」の問題ではなく、
状態(在り方)が整っていなかったからだと思います。
整い始めたのは「任せた瞬間」
物語が動き出すのは、
尾花がすべてをコントロールしようとするのをやめ、
- 仲間の役割を信じ
- 失敗も含めて任せ
- 自分は自分の持ち場に集中し始めた
その頃からです。
厨房では、
誰かがミスをしても、怒号は飛ばない。
代わりに、自然なフォローが入る。
これは「優しさ」ではなく、
準備と信頼があるからできる振る舞いです。
チームが整うと、力は自然に出る
私が現場でよく伝えている言葉があります。
整っていれば、力は出る。
映画の後半、
グランメゾンの厨房はまさにこの状態でした。
- 誰が偉いかではなく
- 誰が正しいかでもなく
- 今、何をすべきかが共有されている
だから、
一人ひとりが最大限の力を、
無理なく発揮できていた。
これはトップチームだけの話ではありません。
育成年代でも、職場でも、家庭でも同じです。
年齢は、ハンデではなく「厚み」になる
もう一つ印象的だったのは、
年齢を重ねた登場人物たちが、
今が一番いい仕事をしている
と感じさせてくれたことです。
経験があるからこそ、
- 焦らない
- 比べない
- 自分の役割を知っている
これは若い頃にはなかなか持てない強みです。
年齢は、
衰えではなく、
チームに深みをもたらすリソースなのだと
改めて感じました。
おわりに
『グランメゾン東京』は、
「成功の物語」ではなく、
整い直す物語だと思います。
うまくいかないとき、
何かを足そうとしがちですが、
実は必要なのは、
- 余計な力を抜くこと
- 信じて任せること
- 自分の在り方を整えること
かもしれません。
もし今、
チームや人間関係が少し噛み合っていないと感じていたら、
この映画を観ながら、
「整うって、どういうことだろう?」
そんな問いを持ってみてください。
答えは、
意外と力を抜いたところにあります。
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