雰囲気が4点から10点へ──選手が自ら“チーム文化”をつくり始めた瞬間
「チームの雰囲気を良くしたい」
そう口にしたある選手とのセッションが、とても印象的でした。
来シーズンの中心学年となる彼は、
「自分だけでなく、チーム全体の空気を良くしていきたい」と話し始めました。
チームの雰囲気は“数値化”できる
私はまず聞きました。
「理想を10点としたら、今は何点くらい?」
返ってきた答えは「4点くらいです」。
そこから「良い雰囲気をつくる要素」を一緒に出していきました。
声かけ、挨拶、話し合う時間、リーダーの引っ張る力……。
最初は漠然としていた“雰囲気”が、
少しずつ“行動”のレベルまで見えるようになっていきました。
「コーチング」は、“教える”よりも“引き出す”
このとき私がしたのは、アドバイスではなく問いかけです。
「良い雰囲気って、どんな状態?」
「逆に、悪い雰囲気ってどんなとき?」
選手自身が答えを見つけていくプロセスの中で、
「ポジティブな声かけを増やしたい」
「試合に出られない時も前向きな空気をつくりたい」
といった“自分発”の行動が生まれていきます。
「チーム文化」を時間軸で描く
最後に彼は、1月から12月までの時間軸を描き、
「2月には7点、3月には9点、4月には10点にしたい」と未来のチーム像をグラフ化しました。
負けたときほどミーティングを開く。
誰かの言葉には必ず反応する。
4年生はネガティブな発言をしない。
こうして生まれた“チームルール”は、
トップダウンではなく“共創”から生まれたものでした。
雰囲気は戦術ではなく、「在り方」で変わる
良い雰囲気は、自然にはできません。
けれど、誰かが覚悟をもって最初の一歩を踏み出せば、
チーム全体が変わり始めます。
それは“技術指導”ではなく、“心のデザイン”。
リーダーが「雰囲気を変えたい」と本気で思った瞬間から、
チームづくりは始まるのだと感じました。
🎥 セッションのフルバージョンはこちら(YouTube)
https://youtu.be/QQ5d5XmVB-M
※実際のコーチングのやりとりをそのまま収録しています。
※短時間で要点を見たい方はハイライト版もどうぞ → https://youtube.com/shorts/RV_f8FClLJs
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