嫌われたくない心理を超えるメタ認知トレーニング

〜勇気を“感情”ではなく“構造”で育てる〜

🎥 ショート動画はこちら → https://youtube.com/shorts/dilspfOju_k

■「言いたいけど言えない」場面に潜む心理

試合中、チームの雰囲気を乱さないように。
選手の反応を気にして、注意や指摘を控えてしまう。

そんな経験、指導者なら誰にでもあると思います。
実はこれ、“嫌われたくない心理”が無意識にブレーキをかけている状態です。

ある審判とのセッションの中で、
彼はこう語っていました。

「自分より下のカテゴリーの選手には言えるのに、
上のカテゴリーの選手には強く言えないんです。」

この一言に、多くの指導者が共感するのではないでしょうか。


■ メタ認知で整理すると、感情が“構造”に変わる

このとき、私は「カテゴリー(上下関係)」と「選手の性格(反抗的・素直)」という
2軸で課題を整理する“メタ認知マトリックス”を一緒に作りました。

すると、本人の中で曖昧だった「怖さ」や「言いづらさ」が、
「どの構造で、なぜそう感じるのか」という理解に変わっていったのです。

メタ認知とは、自分の思考や感情を“外から眺める力”のこと。
つまり「勇気を出す」よりも、「構造を見える化する」ことで
冷静さと判断力が戻ってくるのです。


■ 勇気とは“気合い”ではなく“構造理解”から生まれる

多くの指導者が、「もっと勇気を持とう」と自分に言い聞かせます。
でも本当の勇気とは、
感情を押し込めることではなく、感情の仕組みを理解すること

自分の中の“怖さの構造”がわかれば、
相手を責めずに、必要な言葉を届けられるようになります。

この審判も、「言えなかった理由」を整理した後、
自然に声を出せるようになり、指導の質も安定していきました。


■ 指導者へのメッセージ

嫌われたくない心理は、優しさの裏返しでもあります。
ただ、その優しさが「本音を飲み込むこと」に変わると、
信頼関係は少しずつ歪んでいきます。

感情ではなく構造に焦点を当てて対話することで、
あなたのチームにも、より健全な勇気と信頼が育っていきます。


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👤 著者:西田 明(にしだ あきら)
メンタルコーチ。筑波大学蹴球部をはじめ、全国の育成年代サッカー部・Jクラブ・教育現場で指導を展開。
信条は「人は支えがあれば変われる」。
指導者・選手の心を整えるためのメソッドを発信中。

#メンタルコーチング #サッカー指導 #主体性 #西田明

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