自分の現在地を知る「自己分析」の技術
〜最高のプレーは、自分の“心の状態”を知ることから始まる〜
◆ サッカーで一番大切なことって?
「サッカーが上手くなりたい」「もっと成長したい」
そんなふうに思っている選手に、最初に問いかけたいのがこの質問です。
Q:サッカーで成長するために、まず一番大切なことはなんですか?
テクニック?フィジカル?戦術理解?
もちろんどれも大事だけれど、実は一番の土台になるのは「心の状態」なんです。
◆ 今の自分を知る「自己分析」から始めよう
サッカーのプレーは、技術や体力だけじゃなく、その時の「心の状態」によって大きく左右されます。
同じ選手でも、気持ちが整っている時とそうでない時とでは、全然違うプレーになりますよね。
だからこそ、まず必要なのは、
「自分はいま、どんな心の状態にいるんだろう?」
と、自分の現在地を知ること。つまり、自己分析です。
◆ 4つの心の状態とは?
私たちメンタルコーチは心の状態を次の4つのゾーンに分けて考えています:
① アンリソースフル(力が出せない状態)
- 「ミスしたらどうしよう…」
- 「また怒られるかも…」
ネガティブな思考で頭がいっぱいになり、身体がうまく動かなくなる状態。
② リソースフル(集中できる土台が整っている状態)
- 「次はどうする?」と前向きに考えられる状態。
- 自分がコントロールできることに意識を向け、集中できている。
③ フロー(プレーに没頭している状態)
- 時間を忘れるほど夢中でプレーしている。
- 身体が自然に動き、感覚的にベストな判断ができる。
④ ゾーン(最高のパフォーマンスが出る状態)
- 極限まで集中し、自信に満ちている状態。
- 自分の限界を超えるようなパフォーマンスが生まれる。
◆ 大切なのは「いま、自分はどこにいる?」と気づくこと
多くの選手は、自分でも気づかないうちに「アンリソースフル」に落ちてしまいます。
「さっきのミスを引きずる」「友達と比べて落ち込む」
こうした状態では、本来の力は発揮できません。
だからこそ大切なのは、自分の心の現在地に気づくこと。
そして、「どうすればリソースフルに戻れるか?」を考えることなんです。
◆ 実例:長谷部誠選手の自己分析ルーティン
元日本代表キャプテンの長谷部誠選手は、著書『心を整える』の中でこう語っています。
「試合前に、必ず自分の心の状態をチェックする」
不安や緊張が強ければ、深呼吸やルーティンを使ってリソースフルな状態に自分を戻す。
それを長年続けてきたことが、彼が安定したパフォーマンスを発揮できた理由のひとつです。
◆ まとめ
自分の心の状態を理解し、切り替える力。
それこそが、サッカーで成長していくための土台になります。
まずは、「いま、自分はどのゾーンにいるのか?」
毎日の練習や試合の前後に、ちょっと立ち止まって確認することから始めてみましょう。
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