指導者が知っておきたい「引き寄せ」と心身の科学
〜朝のルーティーンが偶然をチャンスに変える〜
1. 指導の現場で感じる“引き寄せ”
- 「会いたい」と思っていた人から、向こうから連絡が来た
- 行かないと決めた日に、大切な試合の決定戦が入り、最高の場面に立ち会えることになった
- 生徒の相談をきっかけに、社会背景(不登校・自殺の増加)を知り、提案の説得力が増した
こうした出来事を、指導者として体験することはありませんか?
一見すると偶然に思えますが、実は心身の状態が「偶然を必然に変える力」を持っているのです。
2. 朝のルーティーンがつくる“整った心”
私自身、毎朝の習慣として深呼吸や感謝の言葉(ありがとう禅)を行っています。
これによって脈拍が安定し、頭もクリアになり、落ち着いて一日を始められるのを実感しています。
科学的にも、呼吸法や感謝習慣は副交感神経を活性化し、心拍数の低下や脳波の安定につながることが報告されています。
例えば、心理学の研究では「日々の感謝習慣を持つ人は、抑うつやストレスが有意に低く、レジリエンスが高い」というデータもあります。
3. 脳波と「偶然をつかむ力」
- アルファ波優位:リラックスして注意が広がり、周囲の情報をキャッチしやすい
- 前頭前野の働き:出来事を柔軟に「意味づけ」できる
- 神経伝達物質の作用:感謝や安心感がセロトニン・オキシトシンを増やし、人とのつながりをポジティブに受け取れる
つまり、脳がリラックスしていると、ただの偶然を「チャンス」や「必然」として意味づける力が高まるのです。
心理学者ユングはこれを「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」と呼びました。
4. 指導者にとっての示唆
指導者として現場に立つと、思い通りにいかないことや予測不能な出来事が常に起こります。
そのとき大事なのは、
- 心身が整っていて視野が広いか
- 出来事をチャンスと捉える柔軟性を持てるか
です。
「引き寄せ」を感じられるのは、偶然をポジティブに意味づけできる“整った心”があるからこそ。
そしてそれは特別な才能ではなく、朝のルーティーンや呼吸・感謝の習慣で誰でも鍛えられるスキルです。
5. まとめ
- 引き寄せは偶然ではなく、心身の整いが生む「意味づけの力」
- 朝の習慣が、選手や指導者自身のレジリエンスを高める
- 指導現場での柔軟な対応力・気づきの力につながる
指導者こそ、自分の心を整えることで「偶然を必然に変える力」を発揮できるのです。
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