秋に向けてのチームづくり
―主体性を育むメンタルコーチングセッションの実践報告―
夏の振り返りと「色」で表す心の状態
先日のメンタルコーチングセッションでは、夏の活動を振り返りつつ、秋に向けた計画づくりを行いました。
参加者はまず「自分の心の状態を色で表す」というワークに取り組みました。
- 冷静さを表す「水色」を選んだコーチは、リーグ戦に向けて落ち着いて準備を進めたいと語りました。
- 一方で「混ざり合った色」を選んだコーチは、新しい環境やインターンで多様な刺激を受け、心の整理が必要だと表現しました。
このワークは、言葉にしづらい心の状態を可視化し、チーム内での相互理解を深める効果があります。
主体性を引き出す「成功体験」の共有
続いて行ったセルフワークでは、各コーチが「選手の主体性を伸ばすために試したことと、その成果」を共有しました。
- Pコーチは、怪我をした選手に寄り添いながらメンタルを支えた経験を報告。
- Kコーチは、アシスタントコーチと役割を分担しながら信頼関係を築く重要性を紹介。
- Hコーチは、新人チームで選手が試合中に自主的にポジションを変えた場面を「主体性文化が芽生えた瞬間」として挙げました。
- Fコーチは、カテゴリー昇格の場面で選手たちが自ら判断し行動したことを強調しました。
成功体験を共有し合うことで、「どうすれば選手が自ら考え、動き出すか」という実践知がチーム全体に広がっていきます。
コミュニケーション改善の必要性
セッション後半では、コーチ間・選手間のコミュニケーションについて議論しました。
- ベンチメンバーへの戦術説明が不足していたという反省から、**「一人ひとりに熱意をもって伝える」**という改善案が出ました。
- GKコーチの今本さんは「自主練の課題に取り組ませる際の失敗談」を共有し、アプローチの工夫の必要性を認識しました。
- さらに、C2カテゴリーの選手が抽象的な質問に答えられない現状を受け、「サッカーインテリジェンスと言語化能力を育てるティーチング」の重要性が確認されました。
西田は「チームの文化として失敗も含めて共有できるラボ環境の必要性」を強調しました。
指導者が明日からできること
最後に、各コーチが「明日から取り組む具体的なアクションプラン」を宣言しました。
- 選手への質問を具体的に変える
- 個別フィードバックの質を高める
- 不安を抱える選手に寄り添い、信じるものを尊重する
- スタッフ間の連携を強化する
こうした一歩一歩の積み重ねが、チームに「主体性文化」を根付かせていきます。
まとめ
このセッションを通じて見えてきたことは、
- 心の状態を可視化して共有することの大切さ
- 主体性を伸ばす成功体験のシェアが指導者全員の学びになること
- コーチ自身の具体的な行動宣言がチームを変える起点になること
指導者一人の工夫が、選手の主体性を引き出し、やがてはチーム全体の文化をつくっていきます。