「楽しむ気持ち」が自分を強くする — 苦しいサッカーから抜け出すヒント
今回は、サッカーをしているみんなに「動機(どうき)」の大切さについて話したいと思います。
これは「なんのために頑張ってるのか?」という“心のエンジン”の話です。
「もっと上手くなりたい!」でも、なんでそう思うの?
たとえば、「オレってまだまだ下手だから、もっと練習しなきゃ…」と思って毎日頑張ってる人、けっこういると思います。
でも、この「自分はダメだから」という気持ちがエンジンになっていると、
たとえ上手くなっても、どこか満たされない気持ちが続いてしまいます。
それは、「ダメな自分」が原動力になっているから。
行動すればするほど、頭のどこかで「オレはまだ足りない」と思い続けてしまう。
これが、実は“苦しみのループ”の正体です。
「楽しい」から動くと、うまくいく
でも、逆のパターンもあります。
ある大学のキーパーが、「プロにならなきゃ」というプレッシャーで苦しんでいました。
でもある日、「サッカーってやっぱ楽しいな」って気づいて、気持ちが変わったんです。
すると、プレーのキレも戻ってきて、結果的に調子がグッと上がったそうです。
この違い、わかりますか?
「やらなきゃ」じゃなくて、「やりたい」から動く。
すると、行動するほど「楽しさ」がどんどん育っていく。
これが、本当の意味で自分を強くする動機です。
「仲間を変えなきゃ」じゃなく「信じて任せる」
こんなこともあります。
「もっとチームのために声を出してくれよ」「なんで走らないんだよ」と、ついイライラすることもあるでしょう。
でも、その裏にあるのが「チームをなんとかしなきゃ」というプレッシャーだったら…
その気持ちは重くなりすぎて、自分も相手も苦しくなってしまいます。
大事なのは、「この仲間なら、きっとやってくれる」って信じること。
「オレが全部やらなきゃ」じゃなく、「オレも楽しむし、みんなも信じてる」。
この信頼があると、チームは自然と変わっていきます。
自分の“エンジン”を見直してみよう
「もっと評価されたい」「ダメな自分を変えたい」
そういう動機で頑張るのも、悪いことじゃない。
でも、それがずっと続くと、心がしんどくなります。
だから、ときどき自分にこう聞いてみてください。
「オレ、なんのためにサッカーやってるんだっけ?」
答えが「楽しいから」「仲間と戦いたいから」って思えたら、それは最高のエンジンです。
最後にひとこと
サッカーは、本来楽しいものです。
苦しむためにやってるんじゃない。
夢に向かって、自分を信じて、仲間と一緒に楽しんで進んでいこう。
どんなときも、「動機」を見直せば、未来は変えられます。