「カーリングペアレント」からの脱却:子どもの自立を促す育て方

子どもが成長する過程で、私たち親はついつい彼らの前に立ちはだかる障害物を取り除きたくなるものです。このような親を「カーリングペアレント」と呼びます。

例えば、テスト前に子どもの部屋に入って、問題集を解かせる代わりに、親が解答を教えてしまうことがあります。
子どもが間違えた問題を見ると、ついつい「こんなところで間違えちゃったの?じゃあこっちの問題も教えてあげようか?」と言ってしまうこともあるかもしれません。

「過保護な親」とは、子どもが傷つかないよう、嫌な思いをさせないよう、失敗させないようと、先回りして手を打つ親のことです。過保護な親は「子どものために」と、愛情をもって行っているつもりでもあります。

しかし、その実態は少々違います。実は、親がそうした行動をとるのは、自分の中に抱える「心配」や「不安」を解消するためなのです。つまり、その行為は親が自らの不安を子どもに反映させ、彼らを自己の管理下に置こうとする行為なのです。

このような過保護な行動の結果、子どもたちの心には「お母さん(お父さん)を安心させないと受け入れてもらえない」というメッセージが深く刻まれます。言い換えれば、「そのままの自分ではダメだ」というメッセージです。

そのため、過保護な環境で育った子どもたちは自信を持ちにくく、自己受容も難しい傾向があります。

ですから、私たち保護者は注意深く、適切なバランスを保ちながら子どもたちを支えていくことが重要です。彼らが失敗から学び、成長する機会を与えることで、彼らの自己肯定感や自信を築く手助けができるのです。

親として、子どもたちの成長を見守りながら、彼らが自らの人生を自信を持って歩んでいけるよう、支え続けましょう。

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