主体性を引き出す鍵は「非言語」にあった
〜コーチングラボDAY3レポート〜
指導者の「在り方」がチームを変える
「選手が自分から動かない」「主体性が感じられない」——
そんな課題を抱える指導者は少なくありません。でも、その原因は選手の中だけにあるわけではなく、指導者自身の“非言語メッセージ”に鍵があるとしたら…?
今回は、7月に実施された【コーチングラボ DAY3】の模様を振り返りながら、選手の主体性を引き出す“非言語コミュニケーション”のヒントをお届けします。
🧠チェックイン:自分の軸を見直す時間
冒頭のチェックインでは、参加者が自己診断テストを通じて「自己軸」と「他人軸」の割合を確認。
自分の感情や価値観をどれだけ大事にしているか、他人の目をどれだけ気にしているかを可視化しました。
さらに「最近の気分を5点満点で自己評価し、理由を共有する」ことで、日常の充実感や課題に目を向けました。
☑ 朝練がうまくいった
☑ 休日に家族と過ごせた
☑ 最近のインプットが刺激になった
など、多くの参加者が4点〜5点とポジティブな気持ちを共有。コーチ自身が整っている状態が、選手との関係にも影響していることを改めて感じる時間となりました。
🗣テーマ:「非言語メッセージ」が信頼をつくる
今回のラボのテーマは【選手の主体性を引き出すコミュニケーション】。
その中でも特に注目したのが、非言語メッセージの力です。
- コーチの立ち振る舞い
- 表情・アイコンタクト
- 声のトーンやリズム
- 頷きや沈黙の使い方
これらが選手に与える印象は言葉以上に大きく、信頼関係を左右する大事な要素。
参加者同士のディスカッションでは、実際の練習現場での非言語メッセージの「ズレ」や「響いた瞬間」について、リアルな事例が飛び交いました。
✅明日からの実践アクション(Next Step)
ラボの最後には、明日から実践することとして、以下のアクションを全員が宣言しました。
- 非言語メッセージの読み取り方を意識する
- 信頼関係を深める言葉と態度を選ぶ
- コーチ同士のやりとりも「学びの場」にする
- 主体性を引き出す問いや関わり方を工夫する
- 本音ベースの対話の場づくりを意識する
つまり、指導者自身の“在り方”のアップデートが、選手の主体性を引き出す第一歩なのです。
📅次回のご案内:夏の振り返りと「次の一歩」
次回の【コーチングラボ DAY4】は
テーマは「夏の振り返りと次の一歩」。
育成年代の“長期成長”を見据えたコーチングのあり方を、また一緒に深めていきましょう。
🔍あとがき:映っている「背中」は何を語るのか?
「何を言うか」も大事だけど、「どういるか」はもっと大事。
コーチの“背中”から発せられるメッセージが、選手の行動を大きく左右します。
非言語の力を信じて、明日も選手の可能性を信じて関わっていきましょう。