成長の「喜びポイント」を見つけて、チームを強くする
目標設定と「喜びポイント」
今回のセッションで、選手がどのようにして自分自身を深く理解し、成長のヒントを得られるかが明らかになりました。特に注目したのは、自分の「喜びポイント」を知ることの重要性です。
選手に「これまでで一番嬉しかった試合やプレー」を思い出してもらうと、そこには自分の本当の喜びやモチベーションの源が隠されています。ある選手の場合、「味方に良いスルーパスを通すこと」が最大の喜びであることがわかりました。この発見は、その選手のモチベーションを高め、具体的な目標設定の指針となります。
目標設定を「自分軸」で行う
目標設定はよく「チームに求められる役割」や「技術的な課題」に基づいて行われがちです。しかし、今回のセッションでは「自分軸」に基づいた目標設定の力を再認識しました。例えば、パスの成功率を高めるために具体的な練習計画を立てることで、選手の喜びポイントに直接働きかける目標を作れます。
- 1月:2タッチとダイレクトパスの成功率を3〜5%向上。
- 2月:アウトサイドキックやインサイドキックの回転精度を意識。
- 3月:首を振る動作を習慣化し、パスの成功率をさらに10〜13%向上。
これにより、練習が「やらされている感」ではなく、「やりたい気持ち」から始まるものになります。
チーム全体への応用
選手個々の「喜びポイント」を発見し、それに基づく目標設定を行うと、チーム全体がポジティブなスパイラルに入ります。選手同士が目標を共有し、意識を高め合うことで、全体の練習の質が向上します。
例えば、ビジョンマップをスマホの待ち受けに設定し、目標を日々視覚的に意識することで、自主練のモチベーションも高まります。この取り組みをチーム全体で行えば、個々の成長が集団の強化につながります。
最後に
チームを強くするには、一人ひとりの選手が自分の「喜びポイント」を理解し、それに基づいた目標を持つことが重要です。そのための第一歩は、自分がサッカーをしていて最も楽しかった瞬間を振り返り、その体験を再現するための目標と行動計画を立てることです。
みなさんもぜひ、自分の「喜びポイント」を探してみてください。そして、その喜びを何度も味わうための目標を設定し、成長のステップを楽しみましょう!