「ダメ、ダメ」発言が子供の自己肯定感に及ぼす影響

お店で「さわっちゃダメ!」、「そっち行っちゃダメ!」と子供の後を追いかける親をよく見かけます。
子供からすれば、見たこともない魅力的なものがお店には溢れています。
そのモノを見れば、触りたくなるのが人の常です。しかし、親は「お店に迷惑をかけないように」、「まわりの人の迷惑にならないように」と、子供の行動を抑制します。

何事にも日本人の親はまわりの目を気にしすぎるところがあります。
子供が泣けば近所迷惑になると必死であやし、子供が走れば先回りして子供をブロックする。
子供同士のおもちゃの取り合いになれば、親がおもちゃを取り上げて相手の子に渡してしまう。
子供は「まわりに迷惑をかけない」という大義名分の下、自発的な行動をコントロールされ続けるのです。

自己肯定感を育むためには「自分の意欲でやったことができた!」という成功体験が重要ですが、世間がうるさい日本では「ちゃんとしつけなければいけない」というプレッシャーが大きく、その結果、子供の行動をコントロールする場面の方が多くなってしまうのです。

子供の自発的な行動を、親や周囲の大人や社会全体が、もう少しおおらかな目で見守ることが子供たちの自己肯定感の向上につながるのではないでしょうか。
人は誰でも「まわりに迷惑をかけて成長する」ものです。ましてや世の中のルールも常識も知らない子供ですから、失敗したり、間違ったり、迷惑をかけるのが当たり前なのです。

「お手伝い」を通じて育む子供の自己肯定感

子供の自主性と自己肯定感を育む最高の方法が「お手伝い」です。
簡単なお手伝いを頼み、手伝ってくれたら、「ありがとう。助かったわ」と感謝して抱きしめましょう。
これで子供は、「自分はできる」、「自分には価値がある」という自信を大きくすることができます。

お手伝いを頼むときは、命令で子供を動かそうとしてはいけません。
「◯◯ちゃん、このお皿をテーブルに持っていってくれるとママ助かるわ」と頼むことで、子供は必ず応えてくれます。
そして手伝ってくれたら「ありがとう。◯◯ちゃんのおかげで助かったわ。頼りになるわ」と抱きしめて感謝しましょう。

子育て上手なお母さんは、子供に頻繁にお手伝いを頼み、成功体験のインプットを積み上げています。
人から感謝される喜びと快感をたくさん経験して育った子供は、前向きで積極的な人柄に育ちます。

「ダメ、ダメ」を封印し、お手伝いを頼み、感謝を伝えてください。それだけで子供の目の輝きが変わります。

実験だと思ってチャレンジしてみて下さい!

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