一流選手は「素材の味」を知っている

― 脳の生活習慣病という仮説 ―

風呂に入っているとき、ふと思ったことがあります。

今の時代は、私たちが子どもだった頃とは環境がまったく違います。

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とにかくコンテンツがあふれている。

しかも次から次へと出てくる。

まるで
情報のコンビニ
のような環境です。


ここで思い出したのが食べ物の話です。

スナック菓子やジャンクフードは味が強い。

塩分

糖分

人間が「おいしい」と感じる刺激が強く作られています。

それを食べ続けているとどうなるか。

出汁の効いた料理や
素材そのものの味が

物足りなく感じてしまう。

とれたての野菜
新鮮な魚
シンプルな料理

本当はとてもおいしいのに、刺激が弱く感じてしまう。

舌が壊れたわけではありません。

刺激に慣れてしまった状態です。


私は最近、情報にも同じことが起きているのではないかと思うようになりました。

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こうしたコンテンツは刺激が強い。

テンポが速い。
次々と出てくる。
感情を揺さぶる。

まるで

情報のスナック菓子

のようです。

もしこれを一日中食べ続けていたらどうなるでしょう。

本来とても価値があるはずの

読書
対話
深く考える時間
自然の中で過ごす時間

こうしたものが

退屈に感じてしまう。

それは価値がないのではなく
刺激に慣れてしまっただけかもしれません。


脳科学では、刺激を受けると

ドーパミン

という神経伝達物質が分泌されると言われています。

ドーパミンは

快感
期待
報酬

に関係する物質です。

短い動画や強い刺激は、このドーパミンを強く刺激します。

そして脳には

使う回路が強くなる

という性質があります。

つまり

強い刺激に慣れる

弱い刺激では満足できなくなる

ということが起きる可能性があります。


ここで興味深いのが一流アスリートの生活です。

三笘薫 は大学時代から睡眠管理を徹底していたことで知られています。

夜遅くまでスマホを見る生活ではなく
睡眠とコンディションを最優先にする生活。

また
大谷翔平 も同じです。

夜遊びよりも

睡眠
食事
トレーニング
体のケア

を優先する生活を続けています。

一流選手は

体のジャンクフードだけでなく
刺激のジャンクフードもコントロールしている

ように見えます。


そんなことを考えていたら、ふと孫たちのことが頭に浮かびました。

今の子育ては本当に大変です。

忙しい日常の中で、どうしても

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が子どもの相手をしてくれる場面もあると思います。

それ自体が悪いという話ではありません。

ただ、子どもたちはまだ

「情報のジャンクフード」

というものを知らない。

そのことが少し気になりました。


ちょうど先日、長男のお嫁さんからLINEが届きました。

「3月29日に小金井公園で花見をするんですが、お父さんも来ますか?」

もちろん

「喜んで行きます」

と返事をしました。

長男家族と次男家族。
孫たち五人。

みんなで公園で遊ぶことになるでしょう。

外で走り回る。
風を感じる。
一緒に笑う。

そういう時間は、きっと

脳にとっての“出汁の効いた食事”

なのだろうと思います。


食べ物にはジャンクフードがあります。

もしかすると

情報にもジャンクフードがある。

そして

体は食べ物で作られ
脳は情報で作られる。

もしそうだとすると

集中力の問題
やる気の問題

ではなく

脳の食生活の問題

という見方もできるかもしれません。


これはまだ私の仮説です。

ただ現場で子どもたちと関わっていると、少し気になるテーマでもあります。

「脳の生活習慣病」

そんなものがあるのかもしれません。

もう少し考えてみたいテーマです。

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