育成年代メンタルセッション ②先輩に話しかけられない選手の心理

前回の記事では、
「先輩に話しかけるのが怖い」という大学サッカー部の選手とのセッションを紹介した。

実はこのテーマ。
育成年代のチームではとてもよく起きる。

指導者からすると

「そんなの気にしなくていいのに」

と思うかもしれない。

しかし選手の中では、かなり大きなテーマになっていることが多い。

なぜだろうか。

理由はシンプルだ。

嫌われたくないから。

人間は誰でも、拒絶されることを怖がる。

心理学ではこれを
拒絶不安(Fear of Rejection) と呼ぶ。

特に次のような環境では、この不安が強くなる。

・寮生活
・上下関係のあるチーム
・新しいカテゴリー(中学→高校など)

つまり、サッカー部の環境は
この不安が生まれやすい。

ここで一つ、指導者に知っておいてほしいことがある。

多くの選手は

「先輩に嫌われている」

と思っている。

しかし実際はどうか。

ほとんどの場合、先輩は何も思っていない。

むしろ

「後輩は話しかけにくいんだろうな」

くらいに思っている。

つまり

後輩
「嫌われているかもしれない」

先輩
「遠慮してるんだろうな」

お互いが遠慮しているだけ。

こういうケースがとても多い。

では、どうすればいいのか。

答えはとてもシンプルだ。

小さなやり取りを増やすこと。

例えば

「お疲れ様です」
「今日の練習きつかったですね」

それだけでいい。

長い会話はいらない。

30秒で終わっていい。

こういう小さなやり取りが増えると、チームの空気は少しずつ変わっていく。

そしてもう一つ。

これは指導者にも関係する。

チームの空気を作るのは

戦術でも
トレーニングでもなく

日常のコミュニケーション だ。

挨拶。
ちょっとした声かけ。
練習後の雑談。

こういうものが増えると、チームには自然と安心感が生まれる。

安心感があるチームでは、選手はチャレンジできる。

そしてチャレンジできるチームは、強くなる。

最後に。

もしチームに

「先輩に話しかけにくい」

と感じている選手がいたら。

まずはこれを伝えてほしい。

「挨拶に一言でいい」

それだけで、人間関係は少しずつ変わり始める。

サッカーと同じで、人間関係も

小さなプレーの積み重ね

だからだ。

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