1点差の試合で、最後に差が出るのは「技術」じゃない
昨日、インカレの試合をスタンドから観ていました。
寒さの中、ピッチには独特の緊張感が流れていて、1点の重みがはっきりと伝わってくる試合でした。
結果は1対2。
最後まで攻撃を仕掛けましたが、相手の必死の守備に阻まれ、いわゆる「惜敗」。
でも、この試合を通して改めて感じたことがあります。
1点差の試合で、最後に差が出るのは技術や戦術だけではない、ということです。
技術レベルはほぼ互角。
それでも結果が分かれるとき、違いを生むのは——
- 試合前、どんな心の状態でピッチに立っているか
- ミスや失点のあと、どれだけ早く切り替えられるか
- ハーフタイムの言葉を、どう受け取って後半に入るか
こうした**「心の使い方」**です。
これは根性論ではありません。
緊張や評価への意識が強まると、判断は遅れ、視野は狭くなる。
脳と心の仕組みとして、誰にでも起こることです。
ハーフタイム後、監督の厳しい表情が印象に残りました。
あの表情には、勝負の重さと責任のすべてが詰まっていたように感じます。
同時に思ったのは、
試合中に心を整えようとするのは、実はかなり難しいということ。
だからこそ大切なのは、
試合当日ではなく、日常でどれだけ準備できているか。
フローやゾーンは「入ろう」として入るものではありません。
生活リズム、スマホとの距離、言葉の使い方、環境。
その積み重ねの先に、自然と訪れる状態です。
1点差の勝負は、前日ではなく、
普段の自分がもう決めているのかもしれません。
今日、ひとつだけ問いを置いてみてください。
「自分は、どんな心の状態でピッチに立ちたいのか?」
